【診断された本人が語る】ADHDってこういう障害です【発達障害】
今回は「ADHD(注意欠陥多動性障害)」という障害の紹介をしたいと思います。
私が抱えている障害で、簡単に説明すると
集中力が持続せず、すぐに他事を考え、
「ミスの連発」や「じっとしていられない事」が多く、
それらを原因に人間関係などもうまく作れない
というものです。
それでは詳しく説明していきたいと思いますが、その前に。
この記事とほぼ同じ内容の動画があります!
読むのは苦手な方とか、動画の方がいいという方はこちらをご覧ください。
(ついでにチャンネル登録をしてくれるとすっごいうれしいです…)
ただ、後から気づいたこととか、思ったこととかも書いているので、こちらの方が内容は多くなっております。
(※注意事項)
この動画は注意欠陥障害と診断された私「楽道誉志也」が制作しました。
そのため話が分かりにくかったり、まとまっていなかったり、
主観的な考えが入っている場合があります。
また、失敗談は人によって症状の度合が異なるため、
必ずしもこういった失敗を起こすわけではありません。
失敗談によっては、障害が原因ではなく私が原因の場合もあるかと思います。
面倒ではございますが、以上のことをご了承くださいますようお願い申し上げます。
間違っている事などはコメントなどで指摘していただければ幸いです。
目次
ADHDの意味
ADHDは
Attention Deficit Hyperactivity Disorder
という言葉の頭文字を合わせたもので、日本語で「注意欠陥多動性障害」と訳します。
そのまんまですね…
ADDという呼び方もされますが、これはADHDの「H(多動性)」という特徴がみられないものを指します。
僕もこのADDと診断されています。
外見で見分けられることはなく、本人すらその障害であることに気づかないこともあります。
かくいう私も社会人になるまで気づくことはありませんでした。一回テレビか何かで見た時に自分みたいとは思ったんですが、結局病院とかにもその時は行きませんでした。
原因は遺伝的なものではないかといわれていますが、解明されているわけではないようです。
では、ADHDの主な特徴を説明していきます。
ADHDの3つの特徴
ADHDには
不注意、衝動性、多動性
という三つの特徴があります。
この三つの症状の表れ方には個人差があり、その差でまた三つの型に分かれます。
不注意が最も見られるのが不注意優勢型。
僕のADDもこの不注意優勢型に当てはまりますね。
多動性、衝動性が最も見られるのが多動性-衝動性優勢型
そしてその二つとも。どちらも強く表れているのが混合型と呼ばれます。
それではそれぞれの特徴を説明していきます。
1.不注意
- 集中力、注意力が極端に続かない
- 興味関心がすぐに移る
- 時間を守ることが難しい
注意力、集中力が普通の人に比べて低いです。
細部にまで注意を払えず、ケアレスミス、忘れ物、なくしものを多発させます。
また、テレビや物音、動物の鳴き声、目に映るものなどに興味や関心を奪われ、一つの物事に集中できないことも多々あります。
自分の関心がほかのものに映りやすいため、時間、スケジュールの管理ができず、約束の時間になっても来ない、遅刻ばかりするなど、順序立てた行動や期限のある課題・仕事を遂行することが難しい場合が多いという問題もあります。
そのほか、約束そのものや人からの頼まれごと、注意を受けたことなどを忘れてしまっていることがあります。
この集中力が持続しづらいという特徴をできるだけわかりやすく伝えられるように
「連想ゲーム」として紹介させていただきます。
連想ゲーム
仕事や勉強中などに物音や目に入った物事から関心が移り連想ゲームを始めてしまいます。
はい?という方もいらっしゃると思うのですが、とにかく思考があっちこっちします。
例えば
※赤字はおそらく連想元
車のエンジン音を聞く
↓
そういえばこの前見たホンダのVTECっていうエンジンすごい音するんだよなぁ…
あの車EK9だっけ?シビックかっこいいよなぁ…
↓
そういや頭文字Dにも出てたっけ(調べる)ああ、あれはEG6っていう別の奴だった。
ああ、このキャラ藤原啓治さんなんだよなぁ!
↓
スマブラSPのミュウツーも藤原さんで、だいぶ寄せてるんだけど、市村正親さん映画にも来たからやって欲しかったなぁ…あのミュウツーの渋さとか、とにかくかっこいいんだよね…!
↓
市村正親さんの奥さんって誰だったっけ?確か有名な人だったはず…(調べる)
そうだ篠原涼子さんだ!!
篠原さんといえば…(続く)
このように、なんてことのない一つの音や見たもので頭の中は回転し始めます。
ちなみに20回を3セットとかの筋トレをしていると、2セット目以降で必ず数え間違いや「いくつまで数えたっけ?」ってなります。何ならセット数までわからなくなることもたまにあります。初めて数分でこれです。
いーち、にー、(そういえば…)…あれ?今回目だっけ。
あああああ!!多分n回足りなーい!
筋トレ中、誰もいないところでお菊さんを始めるのは私の知るところ私だけです。
仕事や学校でも外の環境音、誰かのひそひそ話、何かの文字とか本当に「そんなことで?」と思われるようなことから無限に連想ゲームが始まります。
なによりも厄介なのは「自分ではほとんど止められない」ということですね。気づくことはありますが、気づいたところで手遅れなことが多いです。
あと、最近一番厳しいのは寝る前!
声を大にして言いたい。
昔から寝つきは悪く、不眠症か?と思っていましたが、一番の原因はコイツです。
寝る前に考え事がぐるぐる無限に回り続けます。
なんか動画のネタ考えようかなーとか、この前のあれはーとか、ずーっと色々考え続けて、気づいたら朝チュンです。
アニメとかで目にクマ作って「眠れなかった」というのがありますが、あれに近い状態になりますね。
昼間とかにふいに睡魔が襲ってきたりするので、非常にきついです。
親や先生とかにも「早く寝ろ!」といわれますが、誰より早く電気を消して真っ暗にして布団にはいって目をつむっても寝れません。
ちょっと長くなりましたが、この連想ゲームは非常に私と切っても切れない関係なので
また別に、連想ゲームまとめみたいなのも作ろうかしら。アイデアの元とかにはなったりする…はず。
2.衝動性
- 思いついたら即行動してしまう。
- よく考えず行動や発言をしてしまう。
- 自分の都合を優先し、相手を思いやれない。
- 感情のコントロールがうまくできない。
まぁ、文字の通り「衝動的になってしまう」というのがこの衝動性ですね。
ただ、私の場合「自己肯定感」が低すぎるのが原因か、この衝動性はあまり現れないんですよね。ぶっちゃけ表れてほしい、今欲しい!君が!と思っている特徴です。
思い付きで行動するのは危険を伴いますし、リスクも考えずやってしまうのでよくはないですが、個人的には私のように警戒しまくって結局やらなくなってしまうようなことに比べたら全然こっちのほうがいいと思います。
「する」と「しない」では「する」の方が100倍マシですね。
感情のコントロールや、相手を思いやれないことは私もよくあります。
簡単に言えば空気読めないし、感情的になりやすい人ですかね。
個人的にやってしまうことは、イラっと来た時にだいぶきついことを言ってしまいますね。あとで言わなきゃよかったと思うことはめっちゃあります。
思いやれないというところだと、私はなんか、キツイみたいです。昔養成所で「私の演技どうだった?」と聞かれたときに真面目に答えたら、どうやらかなりキツイ言い方だったみたいです。ふざけず、真摯にやろうとしたらそうなったのかな?
そして衝動と言うと、衝動買いですよね!
私は通帳の残高の桁が6桁しかなく、今後増えもしないのにHTCViveとかViveトラッカー、NintendoSwitchとかを買うので、今、まさにピンチです!!
失言や、空気の読めなさで孤独になることは今までの人生でたくさんありました。
人に嫌われるのに慣れすぎて、なんというか、私は人と接しにいかないようになったような気がします。必ず距離をとるように。
気づいたら距離を近づけるということも、歩み寄られたらどうすればいいのかわからなくなってしまいました。
こういうのも衝動性のもたらす障害ですかね。
今は歩み寄られたら全力で避けてます。歩み寄ってくれるような良い人に、迷惑をかけたくはないなと、思っているためです。
3.多動性
- 落ち着きがない。
- じっとしていることができず、貧乏ゆすりをしたり、体を揺らしたり、体を動かしていないと落ち着かない。
- 騒ぎすぎる。
- 待つことが苦手。
この多動性もあんまり私には現れません。だから私は不注意優勢型なんですね。
授業中とかにじっとしていられず、立ってしまう人とか、常にそわそわしている方もこれに当たるそうです。
私も貧乏ゆすりとか、体を揺らすことはそこそこあるんですよね。じっとはしてられない。ただ、立つとかはしゃぐとかではないですね。
特に子供の頃に「じっとしていなさい!」って言われたことはあるのでそれなのかな…と思います。
二次障害
今回のADHDとはまた別の話ではありますが、ちょっと説明させていただきます。
二次障害は発達障害などを持っている人が、その障害の特徴が原因で対人関係などがうまくいかず、自尊心を失っていき、うつ病や他の障害などの精神障害を合併させてしまうことを言います。
僕なんかはADHDの他に「パニック障害」「うつ病」の二つを診断されています。
うつはまさにこの二次障害って感じですね。何やっても自分を認めてあげられません。認めてもらえるようなこともしていませんが…。
ADHDの場合は
不注意優勢型は自分はダメな奴だと考えるため不安やパニック、うつになりやすく
多動-衝動優勢型はまわりから避けられ、好ましくない行動や依存などをしやすい傾向があるそうです。
ADHDの利点
これに関しては別記事で書こうと思っていますが、簡単に何個か。
まず、他の発達障害でも同じですが、「精神障害者保健福祉手帳」を受け取ることができます。
各都道府県でサービスは少し違いますが、携帯料金や映画料金、美術館の入館料割引、あるいは免除。
税金も小難しいことはわかりませんが、いろいろサービスしてくれるみたいです。
これは一つのメリットだと思います。
そしてもう一つはADHDだからこそのメリットでADHDの特徴をメリットにしちゃおうといった感じ。
普通とは違うということは、
別の視点から物事を見ることができます。
ちょっと外れたところからの視点で他の人たちを俯瞰できることは、プラスになりえると思います。
興味関心が移りやすいことは、
多くの事を知る事や、挑戦する機会につながります。
衝動的に「思い立ったら即実行」ができるのは、
行動力にあふれていることにもなります。
連想ゲームは想像力につながり、
芸術面や独創的なアイデアで力を引き出す可能性があります。
もちろんこれらのメリットは、必ずしも出るわけではありません。
例えば私は思い立ったらすぐ実行はできません。
これらはそれ相応の下地があるか、協力者、理解者がいてこそ成功につながるものだと思います。
ADHDや、自分他の人と変わってるかも?という方はその力を抑え込んだりしようとせず、それを活かしてほしいなと思います。
最後に
長々とここまで付き合ってくださりありがとうございます。
正直まとめがあんまりうまくいってなく、文章が散り散りになってしまいました。
今回はADHDについて、自分の思うところや感じるところを書き連ねてみました。もともとは動画の内容そのままでしたが、ちょっとこっちのほうが書いていて衝動的に色々付け加えてしまいました。
皆様にこの障害の一部でも知っていただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございました。また別の記事とかも読んでみてくださいね!