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【仮面ライダーゼロワン 第38話感想】明かされる天津社長の過去。超有能AIアイちゃん。

「ボクは1000%キミの友だち」

垓(桜木那智)は横領などの証拠をすべて消去。社長の座に固執するが、福添副社長(児嶋一哉)らはレイドライザーの販売予約をすべてキャンセルし対抗する。怒った垓はサウザーに変身するが、或人(高橋文哉)もゼロワンに変身。あっさりと倒され力尽きる。

ストーリー|仮面ライダーゼロワン|テレビ朝日より

 

前回の時点から天津社長…仮面ライダーサウザーと協力関係になることはわかっていましたが…正直賛否両論だと思います。

あれだけの悪事を働いていた天津社長が、たった一話で反省をし、仲間になるヴィジョンは見えませんでしたが、やはり理由はそれなりだったものの若干ね…。

ただ、その理由はなかなか…なんというか皮肉だったり注意だったりするのかなと思いました。

 

 

天津垓の過去と「親子」について

天津社長がああいった人間になってしまった理由などがわかる今回の話でしたが、さうざーの目を通すことで普段あらわにしなかった彼の心情が見えました。

 

まず11歳…こども時代の心情が

・ふあん

・おとうさんにみとめられたい

・1000てんとれるずの うがほしい

・しんぱい

・ともだちがもっとほし い

・だれにもみくだされた くない

 

そして45歳時点が

・絶望

・誰にも認めてもらえなかった

・自分には1%の価値もなかった

・挫折

・何もかも失った

・誰かに助けて欲しい

 

というものでした。

さんざん私がブログの記事で

「天津はマキャベリズムという、自分の目的のためなら手段を選ばない人間」

というお話を書いてきましたが、

彼が冷酷になってまで達成したかった目的が

「父親に認めてもらうこと」

だったんですね。

 

あれだけ立派な子供でありながら、父親に認めてもらえないことから自身に劣等感を抱き自己効力感を失ってしまったんですね。

彼の少ない不安や心配を和らげてくれる「友」であったさうざーすら失った彼は、父親に認めてもらう一心で努力をするも…「誰にも認めてもらえなかった」と書かれていることから結局認めてもらえずにああいった性格になっていったんですかね。

 

彼に残ったものは「友」でも「親の愛」でもなく、親に認めてもらうためにゆがめられた性格と、そのやり方ありきの結果と、劣等感。

そして外面からは全く察せなかった、もしかしたら本人も気づいていない

「誰かに助けて欲しい」

という感情だったと。

 

さうざーという最後の砦の友も失い、元から友好関係は広くなく、45歳の時点では友と呼べる存在は一人もいなかった。そして親はあんな感じなので助けてくれる人が一人もいなかったんですね。

今回アイちゃんと、衛星ゼア…そしてさうざーが彼を救ったという形ですかね。

不破さんも刃さんも天津社長さえ救ってしまうアイちゃんは本当に有能すぎる…。

 

天津のことを許さない!って人も多いとは思いますけど、この心情から読み取れることだけでもかなり悲しい人生を送っていますよね…。

それも父親に認めてもらうための人生なので、彼は彼自身の人生を歩んでいないと。

「だれにもみくだされたくない」ってのも子供らしくないですが、1000点取れるとかいう意味不明な心情があることですし、父親の影響ですかね。

 

これ、僕は仮面ライダーを見ている「親」に対してのエピソードだと思ったんですよね。

最近自分の子供を愛しているようで、気づかないうちに自身のステータスやアクセサリーにしている親御さんいらっしゃるじゃないですか。天津の父、京がその例だったかはわかりませんが、私の子供がこの程度ではという意味ではステータスとして見ていた節はありますよね。

そういった人に対しての注意だったり、皮肉のように見えてなりませんでした。

まぁ…そのタイプの人は子供に仮面ライダーなんて見せない思いますけどね(笑)

 

それぞれの居場所

今回、天津社長が本来の自分を取り戻しつつあることに加えて、或人社長や刃さんにも居場所のお話がありましたね。

或人社長は飛電インテリジェンスの社長の座には戻らず、飛電製作所に残ると。

刃さんにはA.I.M.S.と…。

不破さんは「居場所が見つかったんじゃないのか?」と言ってましたが…不破さんの居場所はどうなんでしょうか…。戦いの中だったりするのかな。

 

というわけで、仮面ライダーサウザーが対アークのために味方になってくれました!

正直サウザーはぶっ飛ばして終わるのかと思っていましたが、まさか味方に付くとは思っていませんでした。

サウザーが仲間に加わる理由とか、今までやってきたことが決して許されるわけではありませんけれども、そういったところはこの先で。

それになんやかんや優秀な人間であることに間違いはないので、味方になってくれたら心強いはず…いや、敵が味方になる展開はネタキャラになるルートかな…すでに若干足を突っ込んでいますけど。

次回も楽しみです! 

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